雪山登山始めようと思っている?
大正解です!是非やりましょう!雪山にはほんとうに綺麗な景色や、素敵な体験が絶対待ってます!
雪山登山には、雪山でしか見れない美しく素敵な景色があり、経験が出来ます。
じゃけど、危ないですよね?危険じゃないですか?怖いです、、、って意見もあります。
もちろん、それなりに危険もあります。しかしそれは夏山でも同じこと。山に登る以上何かしらの危険は常にあります。
ちゃんと装備を揃えて、無理をしなければ、基本的には大丈夫です。
雪山始めようと思うと、登山の装備を一式またそろえないといけない、、、、
それになんとなく雪山って危ない!?怖い!?ですよね、、、
わかります、、、私もそうでした。じゃけど装備さえしっかりしてれば、思っている以上に楽しく素敵で、始める価値はほんとうにありますよ!
そこでそろえないといけない装備の一つがアイゼン(クランポン)です。
アイゼンといっても色々ありますよね?
爪の数が4本~12本だったり、登山靴への固定の仕方がストラップ式なのか、ワンタッチ式なのか、、
私が今始めてのアイゼンを買うなら、12本爪のワンタッチ式を選びます。(登山靴もつま先とかかとにコバのついた厳冬期用の登山靴も必要ですが (汗)
何故かはこれから自分の経験を踏まえてお伝えします。参考になれば幸いです。
- アイゼンの種類
- ワンタッチ式が何故いいのか?
- おすすめアイゼン紹介
アイゼンの種類:
チェーンアイゼン(スパイク):
小さな爪が複数付いたチェーンを登山靴にかぶせる物。
使用用途:
比較的平たん、もしくはゆるい斜面で雪というよりは凍結している所を滑らずに歩くには適しています。
低山でのトレッキング、ハイキングしかしない方で、もしかしたら凍結しているような道がある可能性がある時期に携帯するレベルでの使用ならおすすめ。
装着もラバーの部分を広げて靴に被せるだけなので容易ですが、靴のサイズが大きいと、大変なようです。
また、爪が短いため、雪がやわらかかったり、ある程度積もってしまっているとあまり役に立ちません。
また、登山靴にチェーンを被せているだけなので、爪が固定されているわけでなく、斜面などを登るのには向いていません。チェーンが切れてしまう恐れもあります。
軽アイゼン:
爪の数が 4~6本 のもの。
使用用途:
低山などのハイキング・トレッキングなどで、初冬や残雪期などで雪が少し積もっている、凍結している可能性がある時期に使用。チェーンスパイクよりはしっかりしているレベル。
こちらも、低山しか登らないという方にはおすすめですが、そうでない場合、山頂付近や途中箇所がどれほど雪や氷があるかわからないので、対応しきれない場合が出てくるので、その場合はおすすめしません。
アイゼン:
爪の数が 10~12本以上 のもの。
使用用途:
低山から高山の雪山での登山・トレッキング、また、アイスクライミングなど本格的な厳冬期登山にも使用可能。しかし、靴底のしっかりした重登山靴をおすすめします。
ストラップ式、セミワンタッチ式、ワンタッチ式と大きく分けて3つの装着タイプが存在する。
そんな本格的な登山しない!という方でも、ある程度の山で初冬であれ残雪期であれ登山をする場合、どれほど雪や氷があるかわからない山であれば、10~12本爪であれば安心です。
別に上級者だから10~12本爪ってわけではないので、低山以上の山を冬期に登られる方は、最初から10~12本爪をおすすめします。
アイゼンの装着タイプ:
アイゼンの装着タイプを見る前に、登山靴によって”コバ”の有る無しで付けれるタイプと付けれないタイプがあります。
コバって何?
コバは冬用の登山靴のかかと部分、もしくはつま先にも付いている、アイゼン装着用のこのような出っ張りです。
登山靴には大きく分けて3つのタイプがあります:
- コバがかかとにもつま先にも付いていない
- コバがかかとにのみついている
- コバがかかととつま先両方についている
この様な出っ張り(コバ)がある登山靴と無い登山靴があることを知った上で、アイゼンのタイプを見ていきましょう。
アイゼンの装着タイプ:
アイゼンの装着タイプは3つあります。
- ストラップ式
- セミワンタッチ式
- ワンタッチ式
ストラップ式:
メリット:
メリットは正直、コバが付いていない登山靴でも装着が可能というだけ。
とはいっても、コバが付いていない登山靴に付けれることは結構メリットでもあるかな。なんだかんだ厳冬期用の登山靴じゃなくていいけど、雪がありそうな時は多々あるし、、、、
厳冬期ようの登山靴も購入しようとすると、高くつくので、最初はここから始めてもいいですね。
デメリット:
見てわかるように、ストラップで縛って固定するので、脱着が大変です!
外れないようにきつく縛ったストラップをグローブをした手で簡単に外せると思いますか?
セミワンタッチ式:
メリット:
かかとにはコバがあるが、つま先にコバの着いていない登山靴に装着が可能で、ストラップ式よりは脱着が容易というだけ。
デメリット:
かかとにコバがある登山靴でないと付けられない。
ワンタッチ式に比べるとまだ脱着が手間。しっかり固定していないと外れる可能性がある。
ワンタッチ式:
冬山やるなら最初から厳冬期用登山靴とあわせて、ワンタッチ式アイゼンをそろえることを断然おすすめします。
メリット:
脱着が圧倒的に簡単。ストラップ式に比べれば脱着の容易さは雲泥の差。
登山靴との一体感もあがるので装着感、使用感もいい。
デメリット:
かかととつま先の両方にコバの付いている登山靴でないと装着できない。
ちゃんと装着していないと外れる可能性がある。ちゃんと装着してれば外れることは無い。
ワンタッチ式が何故いいのか?
ワンタッチ式が何故いいのかというより、ストラップ式のストレスの多さを説明したほうがいいかもしれません。
雪山という状況下でのストラップ式のストレスの多さ:
登山前や下山後ではなく、登山途中でアイゼンの脱着が必要になった時、
想像してみてください、あなたが雪山にいることを。
周りは雪に覆われているかもしれません
氷の上かも
そんな中、風も強く吹雪いているかも、、
もちろん極寒です。
そんな中、脱いでいたアイゼンを装着しなければならない
しかし、もちろんあなたは厚手のグローブをしているんですよ?
上手に装着できますか?
おそらく、グローブをとって、インナーグローブか素手にならないと装着しにくいことになります。
取れないようにしっかり締めないといけないですからね!
寒いし、アイゼンには雪や氷が付いているかもしれない、、、
経験しないとわからないことかもしれませんが、これかなりのストレスになります。
ワンタッチ式の脱着の容易さ:
ワンタッチ式はレバーをガチャっと上げるか下がるかだけです。
もちろん、厚手のグローブをしていても容易に出来てしまいます。
先ほど想像してもらったような状況の中、グローブをしていても、簡単にアイゼンの脱着が出来る、、、、
私がワンタッチ式を進める理由はこれだけです。
冬山やるなら、絶対最初からワンタッチ式を買っているほうがいいですよ。
私は最初既に持っている3シーズン用の登山靴を応用して雪山を始めようと、それに付けることの出来るストラップ式のアイゼンを購入しましたが、結局、雪山用のブーツとワンタッチ式のアイゼンを直ぐ購入することになりました(笑)
本格的に雪山をやらないのであればストラップ式で十分
散々ワンタッチ式を進めてきましたが、それは雪山登山を本格的に始めていく気がある人はです!
私は雪山登山といっても、雪が降り始めただけの初冬や雪が溶けていく残雪期しかやらないから、雪山ようのブーツも買う気はありませんというなら、ストラップ式で十分です。
というか、ワンタッチ式はコバがつま先とかかととも両方についている雪山ようの登山靴を持っていないと装着すら出来ませんからね、、、
初冬や晩春の残雪期のように雪が深くない時であれば、既に持っている3シーズン用の重登山靴があれば、ストラップ式の12本爪のアイゼンでも十分です。
確かに厳冬期の登山は最初はハードルが高いのはわかるので、
最初に今の重登山靴に合わせて、ストラップ式のクランポンを購入して、雪山登山を始めてから、
もっと!ってなった時に、厳冬期用のコバのついた登山靴と同時に、ワンタッチ式のクランポンを購入すると言うの方が自然かもしれないですね(笑)
まあでも直ぐに厳冬期の登山靴とワンタッチ式のアイゼンを買ってしまいますよ(笑)
おすすめのアイゼン(クランポン)
私も現在愛用しているのがこのPetzl(ぺツル)のリンクス!
フランスのクライミングメーカーです。高所作業用の装備類も作っている信頼のある有名メーカーで、このリンクスは汎用性が高く非常におすすめ出来ます。
ワンタッチ式ですが、付属のパーツで爪先部をセミワンタッチ用に変えることが出来るので、セミワンタッチ式用の登山靴でも対応します。
微妙なセッティングも可能なので、あなたの登山靴に合わせたセッティングもしやすいのではと思います。
爪の長さ(爪の出る長さ)も変更が出来るため、歩行が多いのか、アイスクライミングが多いのかなど、あなたの参考に合わせて、爪の出方も変えることが出来る優れものです。
ぺツル以外でお勧めできるのが、このブラックダイヤモンドのサイボーグプロ。
こちらも信頼のあるアメリカのクライミングメーカーでデザインも品質も抜群です。
ワンタッチ式は持っていませんが、私はストラップ式のものをブラックダイヤモンドから購入しました。
ストラップ式でいいと言う方はそれで十分すぎるほど。