みなさんこんにちはActibu OutdoorのYasuです。
フランスで休日には好きな釣りやアウトドアを楽しんでいるアラフォーおやじです。
Actibu Ch フランスの釣り試行錯誤 というチャンネルでフランスの釣りの様子をマイペースに配信しているので、興味があれば覗いてみてください。
そして、この記事を読んでいるということは、ルアーのフックのバーブレス化、またはシングルフック化に興味があるのではと思います。
私もルアーのフックは全てバーブレス(カエシ無し)です! そして、可能であればシングルフック にするようにしています!
何故か!?
みなさんは何故、バーブレス化やシングルフック化に興味があるのでしょうか?
刺さりが良いから? フッキングさえ決まればバレにくいと聞いたから? 魚を極力傷つけたくないから? 万が一自分に刺さったとしても大事にならないし、衣類やネットに刺さってもすぐ取れてトラブルレスだから?
色んな興味の理由があるのではと思います。
そんな中で私がバーブレスフックを、そして可能であればシングルフックを使用する理由は!?
単純に ”楽しい” からです!! これには賛否両論あると思いますが(汗)
バーブレス、そしてシングルフックにはメリットもデメリットもあります。それはバーブ有りにもトレブルフックにもメリットデメリットがあるのと同じで、個人的には結局、どのような釣りがしたいかによって、良し悪しは変わってきます。
- バーブレス&シングルフック にする理由
- トレブルフックをシングルフックかする際に考慮した点
バーブレスにする理由は?
①単純に”楽しい”から!
これにつきます(自己満の世界です、、)
釣りは究極に楽しい”遊び” のひとつだとも言えます。
しかし、単純に”遊び”とは言えないのも事実。自然の中に入れてもらい、自然の中の命と触れる。
こちらは楽しみのために行う釣りだが、針がかかった魚は命がけである。
勝手だし、これもエゴでしかないが、そこには敬意を示したい。
と言うことで、ある意味、”魚との真剣勝負” なわけである。
こちらとしても、それがフェアな真剣勝負であればあるほど楽しいのだ(個人的には)。
例えば、真剣勝負の指相撲をした時に、自分には親指が3本あって、指の腹には滑り止めを塗っているような状態で、勝てたとしても嬉しいか!?
格闘の試合で、グローブの中にナックルを仕込んで勝っても嬉しいのか?
少なくとも私はそんな勝ち方をしても嬉しいとは思えない。
それが、ルアーフィッシング(キャッチ&リリース)においては、カエシ付きのトレブルフックを使うということだと勝手に思ってしまったのだ、、、
勝手にルアーを食わせておいて、相手が望んでもいない、真剣勝負を挑んで、なるべく逃げられないように、カエシがあり、トレブルフックによって、これでもかとはがい締めするような、、、
それで釣れても、素直に喜べなくなってしまった(笑)
バイトがありフッキングしてもバーブレスで魚が針を外す向きに反転したり、エラ洗いでフックを外したら、それはこちらが1本取られただけ。魚の方が1枚上手だったというだけだ。
それをさらに、シングルフックなどにしていれば、バイトすら拾えずに試合すらさせてもらえないかも知れないが、それがまた一つのファイトを緊張感のある楽しいものにしてくれる(その前に心が折れてしまいそうにもなることもあるが)。
②ゲーム性が高くなる
下手くそのくせに何言ってんだって話ですが、
魚とのタイマンを楽しむのが楽しいわけで、そこにはこっちが優位になる要素が少ない方が楽しめます。
どんな競技でも一対一の戦いで片方が明らかに有利な道具を持ってたら、見とる方も楽しめないし、戦ってる本人も、それで勝ったとしても嬉しくないはず。
そんなこと言い出したら、リールもついてない延べ竿でやるべきとか言われそうですが、、、
と言うことで、刺さってしまえば、後は勝手に外れにくくさせるバーブがついてるより、うまくファイトできなければ外れる可能性のあるバーブレスの方が、魚とのファイトがスリリングで、獲れた時の喜びもデカくなる。(自分はそう思うだけです)
正直な話、トレブルフックをバーブレスで、しかも、シングルフックにしたら、獲れる魚は減る思います、、
キスバイトみたいなバイトや、
コツ!っと軽く体当たりしてくるようなバイトや、スレ掛かりで獲れていた魚はほとんど獲れなくなりますからね。
よく言えば、しっかり喰ってきたバイトのみ獲れる = 喰わせたら獲れる
と言うことで、獲れた魚の意味や喜びも増します。
それにファイト中も、バーブレスなだけあって、テンションを緩めてしまったり、やりとりが下手ならバレるし、逆を言えば上手にやれば獲れるわけです。
下手をこかなくても、フックの刺さり方によっては魚の動きで抜けてしまう角度になったときや、エラ洗いでテンションが抜けてしまうときなどに、バレることもあるでしょう。
しかし、それは魚にしてやられたと言うだけの話で、向こうが1枚上手だったゆーだけ。
繰り返しになりますが、バーブレス、そして、シングルフックにすることで、それで魚が獲れたと言うことは、
魚に確実に喰わせた!
上手にファイト出来た!
につながって、結果とれた時の喜びもデカくなるわけです。
③魚も傷つきにくい
楽しくなる要素の一つに、傷つきにくくなるのもあります。
ルアーフィッシングでキャッチ&リリースの釣りをしている時点で何言ってんだ!と言われてもおかしくないですが、それは重巡承知の上で、それでもルアーフィッシングは辞めないですし、なんと言われようがこれからも楽しんでいきます。
しかし、矛盾しているかもしれませんが、最初からリリースするのが前提であれば、出来る限り魚にダメージを与えたくないってのが勝手な考えです。
正直、そう思っていて、心がけていても、出来ない時も多々あります
それでも、その中で、出来る限り魚に配慮して、なるべくダメージが少ない状態で返してあげたいと思う。
それも結局、想像以上に傷つけてしまってリリースする時に、嫌な思いをしたくないっていう勝手な思いかもしれません。
じゃけどそれが正直な気持ち。やっぱり傷つけてしまってリリースすると後味が悪いけーね、、、
いくらデカいの獲れたとしても、傷つけてしまって瀕死の状態でリリースするのは、せっかくおおきな魚が獲れたとしても正直あまり気持ち良くありません。
そうなってくると、トレブルフックは経験上、魚を必要以上に傷つけてしまう可能性が高いわけです。
みなさんも経験あると思いますが、どうしたらこんな刺さり方するんだと思うくらい複雑に複数の針先が刺さっていて、知恵の輪を解くような外し方をしなければ、フックを外してあげれない時、
エラ周りに刺さっていて、バーブ付きのトレブルフックだとエラを傷つけずに取るのは至難の業である時など、必要以上に魚を傷つけてしまったことがあるはず。
バーブレスなだけでもかなりダメージ軽減に繋がります。
目の周りをフックが貫通してしまった時も、バーブレスならスッと抜けて目にダメージを与えずに済むことが多くなるし、
ボディーに刺さったとしても、スッと抜けてくれて、かなりダメージが少ない。
ラインブレイクしてしまった時も、その後にルアーが魚の口から外れてくれる可能性も高くなりますしね。
しかし、いくらバーブレスでも、トレブルフックだと、かかり方によったら、魚の口周りでかなり複雑にフックが刺さってしまって、ダメージが大きくなることもしばしば。
それで、バーブレスじゃなかったら最悪です。
丸呑みされた時もそう。
実際、なかなかスムーズに外せずに、かなりのダメージを与えてしまって、リリースした魚は、みなさんも少なくないはず。
リアフックが口にかかって、後にフロントフックがボディーのどこかに突き刺さって血が出てることもあります。
確かにそれで取れる魚もいますが、そこまでしてとっても、素直に喜べん!可哀想なことしてしまった!って思ってしまいます。
バーブレス、そして可能ならシングルフックにしたら、そのような事が全くないわけじゃないけど、そのように魚を必要以上に傷つけてしまうことが少なくなる。
と言うことは魚が獲れた時は、素直に獲れたことを喜べることの方が多くなる!
スリリングな魚とのファイトを楽しんで、しかも魚のダメージも最小限で、元気に帰ってくれれば、気分もやはり良いですからね。
バーブレスにするのと、可能であればシングルフック化(フックポイントの数を減らす)は、いかに、”1匹でも多くの魚を手にするか” というよりは、”手にできる魚は減ったとしても、1匹1匹とのファイトを楽しめ、リリースするまでの過程をいかに楽しむことが出来るか” ということだと思います。
シングルフックにする理由は?
①これまた”楽しい”から!
シングルフック化にする個人的な理由はバーブレスにするのと同じで、楽しいから!
狙う魚種や使うルアーやフックサイズにおいては、バーブレスやシングルフックにすることで貫通力が上がって魚のキャッチ率が上がるメリットも実際にあると思いますが、
個人的には貫通力がとかはあまり関係なく、
単純に魚となるべくフェアなファイトが出来ている感じがするのと、
針先の数が少ないことで、この針が外れたらバラしてしまうというスリルが増して、ファイトがよりスリリングになるからより楽しくなるってのが1番の理由。
完全に自己満の世界ですが、バーブレスやシングルフックでキャッチした魚の方がなぜか達成感が高くなるのか、嬉しさも倍増しますしね!
針一本で繋がってファイトするタイマン感がやっぱり楽しい!
②フックサイズを上げられるかも?:
何かしら他のメリットをあえて上げるとしたら、
トレブルフックの時のサイズより1つ2つフックサイズを大きく出来る可能性があるのはメリットになる時があるかと思います。
シングルフックの方がトレブルより軽いので、フック重量を近づけてバランスを取るにはフックサイズを上げた方がいい場合があります。
そうすると1つのフックを比べたときに、シングルフックの方が大きなサイズになるので、フッキングさえ決まれば、フックサイズが大きい分バレにくくなるメリットは実際あると思います。
トレブルフックより追従性もよくなり、刺さった部分の穴(フックホール)も広がりにくくて、バレにくさにもつながります。
フッキングりつは悪くなるかも知れませんが、フッキングさえ決めれば、トレブルフックよりもしかしたらバレないかも!
シングルフック化にする際に考慮すること:
私の場合シングルフックは、出来る限りやると言った感じです。
出来るかぎりというのは、ルアーによって、シングルフック化することで起こる弊害の方が大きくなってしまうことが時たまあるからです。
弊害とは?
①泳がなくなる:
これが1番の問題です。
ルアーは基本的に純正サイズのトレブルフックがついている時に理想の動きをするように作られているので、ルアーによったら、単純にシングルフックにすると、泳がなくなるものも出てきます。
泳ぎに影響するのは恐らく、
- フックの重量&重心(バランス)
- フックの水中での抵抗
そして、もう一つ考慮する必要があるのが、フック同士が絡むか絡まないか。
シングルフックにすると、恐らくトレブルフックの時より一つのフックサイズが大きくなることの方が多いので、元々トレブルフック同士が絡まないようなセッティングになっているところ、
もしかしたら、フックサイズを考えないと、キャスト時や水中でのアクション時にフック同士が絡んでしまって、トラブルになりすぎるここもあるので、
絡みにくいフックサイズにしてあげる必要も出てきます。
小型プラグのフックセッティング:
小型のハードプラグに関しては、基本的にこのセッティング。
フロントにツインフック(ツインフックは自作で安く作れます)、リアにシングルフックでどちらも針先を後ろに向けています。
理由は、リアフックの針先が前を向いていると、ルアーの動きが悪くなる、もしくは泳がなくなることが多いため、泳ぐのか泳がないのかは別にして、確認するのも面倒じゃけー、最初から全てこのセッティングにしてます。
フロントもシングルだと泳ぐ際に左右のどちらかに倒れて、水の抵抗を受けて泳ぎが破綻することが多く、ツインフックにすることで、バランスが取れ泳ぎが破綻することが少なくなることと、
根がかりのしにくさが大きな理由。
フッキングに関しても、個人的にはこのセッティングでフッキングりつが悪すぎると感じたことは無いですね。
フッキング率も悪すぎない代わりに、根がかりを圧倒的にしなくなる = 楽しさ にも繋がるので!
ビッグベイトに比べて、こう言ったハードプラグはリアフックがボディーに畳まれて隠れてしまわないので、リアフックが後ろを向いていても、フッキングにはそこまで影響しない気がします。
シングルフックが前を向いている時に泳がなくなってしまうのは、
恐らく水の抵抗の問題だと思われます。
針先が前方を向いて、どちらかに傾いた場合、水の抵抗によってルアーの姿勢に大きく影響するためだと思います。
ビッグベイトのフックセッティング:
ビッグベイトは今でも試行錯誤中といった感じ、
完全にシングルフック化する場合は基本的に針先は前向きじゃないとフッキング率が悪すぎて話にならない気がします。
なので、シングルフック化する時は針先を前に向けて、ビッグベイトはただでさえバレやすいので、シングルのアシストフックにすることが多いです。
しかし、ビッグベイトの種類にもよると思いますが、タイニークラッシュやK9はリアがシングルのアシストフックだとすぐにテールの根本部分をフックが拾ってしまうので、リアをこのようにツインフックにしてます。
ビッグベイトによってはこのようにフックサイズやフックの種類に相性があるのでこれまた色々試してみてですね。
個人的にはビッグベイトにはこのツインフックの針先を後ろに向けたセッティングに可能性を感じてます。
理由は根がかり回避率のUP!!
しかし、このセッティングは参考になりませんが、ノーザンパイクだと今の所小型のパイクのフッキング率は圧倒的に悪くなります。
アタリが沢山ある時に、針先を前に向けた途端かかるようになった経験はありますが、
大型のパイクではまだなんとも言えないのが現状。
もしかしたら、大型のパイクであれば、案外フッキング率も悪すぎないかも知れないし、
小型のパイクを回避も出来て、根がかりも少ないんじゃないかと思ってますが、まだ確信は待てないので、もっとこのセッティングで試してみなければですね。
フックの重さを合わせる
何も考えずにルアーの大きさに対して、これくらいがええかなーゆー感じで変えて、泳ぎもちゃんとしてればそれで良いと思いますが、
より、理想の泳ぎに近づけるには、単純にトレブルフックの時と同じ重さのシングルフックにしてあげれば良いかと思います。
浮き沈みの度合いはこれで合わせることが出来ますが、
トレブルフックの重量とシングルフックの重量を合わせると、基本シングルフックのサイズの方が大きいものになるため、フックの重心が変わったり、
角の抵抗の違いも出てくるため、単純に重量合わせれば大丈夫ってことでもないですが、突き詰めたい人は、
微妙にフックサイズを調整し、必要であれば、フックに薄いいたオモリなどを巻き付けたりして自分のベストを見つければ良いと思いますが、
自分はそこまでするのはめんどくさくて全てのルアーではやらないですね、、、気が向けば。
実際変えてみるしかない
メーカーによってフックサイズも重量も変わるしで、全てのルアーでこのメーカーのこのサイズのシングルフックをつけたらこうなるって検証しているサイトは恐らくないと思うので、
後は、自分で変えてみるしかないですよね。
変えてみて、先ず、泳ぐのか?
泳いだとしても、海老ったりする問題が多発しないだろうか?
サスペンドがシンキングになってしまった!?
そしたら、フローティングの方が良い感じになるかもしれない!
ので後は自分のルアーで試すしかないと思います!!
自分なりのセッティングを試す過程も楽しいですしね!!
バーブレスにするには?
バーブレスにするには写真のように最初から純正のバーブレスフックが付いているものもありますし、
トレブルやシングルでも各社がバーブレスフックを出しています。
しかし、単純にペンチや専用工具でカエシの部分を潰してしまえばそれでOKです。
小型のフックであれば、簡単にペンチで潰すことが出来ます。
電工ペンチが大きなフックのカエシを綺麗に潰すのにはいいようです。まだ自分は試したことがないですが、今度試してみます。
ルーターを使って綺麗に削り取っちゃう人もいるようです。
フックサイズが大きくなると、確かにペンチだけだと綺麗にならないので、ルーターで綺麗に削り取る方がいいかも知れませんが、ブラックバス用のルアーだったらペンチで基本的には大丈夫なケースがほとんどだと思います。
絶対楽しいバーブレス&シングルフック!!
カエシの無い針一本のみがつなげるタイマン勝負!
絶対おもろいじゃろ〜!
関連アイテム
小型プラグ用には渓流ミノーではバーブレスのシングルフックが使われることもあって、種類も色々あるのでそんなに苦労はしないですね。
サイズが大きくなるとバーブレスのシングルフックの種類は圧倒的に減ってしまうので、オフショア用のシングルフックなどを代用して、カエシを潰して使うこともしばしば。