みなさんはじめまして、Actibu Outdoor ヤスです(Actibu Ch)。YouTubeでフランスのルアーフィッシングをメインに配信しとります。
普段はパリのセーヌ川や運河、池で、パーチやザンダー(パイクパーチ)、パイクをルアーで狙うとります。ルアーのフックは全部バーブレスで、トレブルフックはもうほとんど使うとりません。シングルフックか、ツインフックを付けとります。
この記事では、ツインフックとは何か、ダブルフックとの違い、使ってみて分かったメリットと弱点、針先の向きと開き角度、それから合うサイズがない時の自作のやり方と注意点をまとめます。
先に結論
- ツインフックは、独立したシングルフック2本をまとめたフックです。2本の軸がつながっとるダブルフックとは別物です
- 個人的には、トレブルフックより断然ええフックじゃと思うとります。掛かってしまえばバレにくく、針先の向きを選べるけー根掛かりも減らせます。弱点は値段と手間くらいです
- 針先は、基本は後ろ向き。根掛からんと分かっとるポイントだけ前向きにします
- ビッグベイト〜ジャークベイトくらいならスタジオコンポジットのTWIN DM、もっと小さいプラグならがまかつのツイン。それでも合うサイズがない時や安く済ませたい時は自作(小型だけ・自己責任で)
目次
- ツインフックとは?ダブルフックとの違い
- ツインフックのメリット
- ツインフックの弱点は「値段」と「手間」
- 針先の向きと開き角度
- TWIN DM・がまかつ・自作、どれを使う?
- ツインフックの自作(作り方と注意点)
- まとめ
ツインフックとは?ダブルフックとの違い
ツインフックは、シングルフック2本を、チューブやゴムなどでまとめたフックです。2本はつながっとらんけー、それぞれが別々に動きます。
よう似とるのがダブルフックです。こっちは2本の針先が1本の軸でつながっとって、動きません。ほぼ「針先が1本少ないトレブルフック」です。見た目は似とっても、この2つは別物です。


| 種類 | 針先の数 | 特徴 |
|---|---|---|
| トレブルフック | 3本(つながっとる) | 掛かりやすい。外すのに手間がかかり、魚を傷つけやすい。根掛かりしやすい |
| ダブルフック | 2本(つながっとる) | 針先が1本少ないトレブルに近い |
| ツインフック | 2本(独立したシングル2本) | 掛かりやすさはトレブルに近い。1本掛かればシングルと同じように動く。針先の向きを選べる |
| シングルフック | 1本 | 掛かる確率は下がる。掛かればバレにくく、外しやすい |
ツインフックの仕組みは、もともとバスルアーやリールのカスタムパーツで知られるスタジオコンポジットが考えたものです。「ツインフックシステム」として2018年に特許を申請して、2019年にはグッドデザイン賞も受賞しとります(スタジオコンポジット公式サイトより)。がまかつのツインフックも、このツインフックシステムを使うた製品です。
ツインフックのメリット
① 掛かってしまえばバレにくい
一番のメリットはこれです。2本が別々に動くけー、1本だけ掛かった時はシングルフックと同じように、魚の動きについていきます。2本とも掛かった時も、トレブルフックみたいに針同士が引っ張り合わんけー、刺さった穴(フックホール)が広がりにくいんです。
スタジオコンポジットの公式サイトでは、ツインフックの可動域は0〜360度で、魚が反転した時にもう1本の針先が掛かることも多い、と説明されとります。自分もバーブレスで使うとって、トレブルよりバレにくいと感じとります。


② 針先の向きを選べるけー、根掛かりを減らせる
トレブルフックは針先が3方向に出とるけー、どう付けても障害物を拾いやすいです。ツインフックなら、針先を前に向けるか、後ろに向けるかを選べます。後ろ向きにすれば、下を向いとる針先がなくなるけー、根掛かりがぐっと減ります(詳しくは針先の向きと開き角度で)。
自分は、魚をたくさん手にしたいのと同じくらい、ルアーを水の中にゴミとして残したくないと思うとります。根掛かりを恐れずに攻められて、それでも魚はちゃんと掛かる。この両方ができるのがツインフックのええところです。
③ シングルに替えるより、ルアーの動きが変わりにくい
トレブルをシングルフックに替えると、フックが軽くなって、ルアーによっては泳ぎが変わってしまうことがあります。ツインフックは、トレブルより少し軽くはなるけど、重さは案外近いです。なので、シングルに替えるより、ツインに替える方がルアーの動きへの影響は少ないと思うとります。
④ 針先が鈍りにくい
針先を前向きにすると、針先がルアーのボディに当たらんようになるけー、針先が鈍りやすいということもほとんどありません。
サイズを上げる時は、刺さりやすさとのバランス
ツインフックはトレブルより軽いけー、同じ重さのバランスなら、1つ大きいサイズを付けられることもあります。フックが大きい分、掛かってしまえばバレにくいです。
ただ、サイズを上げると線径(針の太さ)も太くなるけー、そのぶん刺さりにくくなる可能性はあります。刺さってしまえばバレにくいので、ルアーと狙う魚に合わせて選んでください。

ツインフックの弱点は「値段」と「手間」
正直、ツインフックの弱点はなかなか思いつきません。トレブルフックよりメリットの多いフックじゃと思うとります。
あえて言うなら値段です。スタジオコンポジットのTWIN DMも、がまかつのツインも、普通のトレブルやシングルに比べると高いと思います。自作しても、シングルフックが2本と、まとめるものが要るけー、シングルをそのまま使うよりは少し高くつきます。それと、自作するなら手間もかかります。
弱点はそれくらいです。根掛かりでなくすルアーが減ることを考えたら、元は取れるかもしれません。
針先の向きと開き角度
基本は後ろ向き。根掛からん所だけ前向き
- 後ろ向き(基本):初めての場所や、根掛かりするかどうか分からん所。下を向いとる針先がないけー、根掛かりがかなり減ります
- 前向き:何度も通っとって、根掛からんと分かっとるポイント。たぶんこっちの方がフッキング率はええです
ビッグベイトも小型プラグも、この考え方は同じです。後ろ向きでも、フッキングがものすごく悪いと感じたことはないです。小型プラグのフロントにツイン、リアにシングルを付けるセッティングは、バーブレスの記事で詳しく書いとります。

開き角度は100度くらいを目安に
スタジオコンポジットのTWIN DMは、2本の針の開きが100度に設計されとります。公式サイトによると、トレブルフックの針先の間隔は120度(360度÷3)。ツインの2本は、間隔が狭いと2本同時に口に入りやすく、広すぎると2本同時に口を捉えにくい。テストで一番多く口を捉えて、ルアーのボディの幅に対しても針先がちょうどええ位置にくるのが100度だった、ということです。
自分もTWIN DMは100度のまま使うとって、自作する時も100度くらいを目安にしとります。
開きが狭いと、後ろ向きにした時に針先がボディに沿って寝てしまうことがあります。こうなるとバイトがあっても掛かりにくいけー、少し開いてあげます。


TWIN DM・がまかつ・自作、どれを使う?
これからツインフックを試すなら、自分はこの順番で勧めます。
| 使うルアー | おすすめ | メモ |
|---|---|---|
| ビッグベイト〜ジャークベイトくらい | スタジオコンポジット TWIN DM | #2〜#5/0。自分のビッグベイトのツインは基本これ |
| もっと小さいプラグ | がまかつ ツイン RB-M など | TWIN DMの#2より小さいサイズがある |
| 合うサイズがない・安く済ませたい | 自作 | 小型だけ。ねじる時に折れることもあるけー自己責任で |
スタジオコンポジット TWIN DM
ビッグベイト用に作られたツインフックです。幅のあるビッグベイトはボディが邪魔をして掛かりにくいけー、ロングシャンク・ワイドゲイプで、2本の開きは100度。軸は細めで、刺さりやすさを考えた作りです。サイズは#2〜#5/0で、2026年11月時点の通販サイトでは1パック935〜1,100円(税込)でした。
まとめとるのは熱収縮チューブではなく、このフックのために作った硬質シリコンチューブです。公式サイトによると、熱収縮チューブより切れにくく、しなってフックの変形を防いで、戻る力で針先が抜けにくくなるそうです。フックが限界に来るとチューブが切れて、2本が完全に独立する作りになっとります。
マイクロバーブ付きですが、公式サイトにも「仕組みを理解して自信がついたら、プライヤーでバーブを潰して使ってほしい」と書かれとります。自分は電工ペンチでカエシを潰して使うとります(カエシの潰し方はこちら)。
がまかつのツインフック
がまかつのツイン RB-M シルバーリミテッドは、スタジオコンポジットが考えたツインフックシステムを使うた製品です。サイズは#8〜#1/0で、TWIN DMの一番小さい#2より小さいサイズがあります。自分も小さいプラグに付けるために買うて使いました。がまかつは定評のあるフックメーカーじゃけー、全然ええと思います。ほかにスプロートベンドのツインSP-Mなどもあります(2026年11月時点のAmazonでは、RB-Mは4本入りで670〜840円ほど)。
ツインフックの自作(作り方と注意点)
今は小型プラグにもシングルフックを付けることが多いけー、ツインフックを自作することはだいぶ少なくなりました。それでも、TWIN DMやがまかつにない小さいサイズが欲しい時や、値段を抑えたい時は、シングルフックをひねって自作することがあります。
先に注意:ねじると折れることがある。自作は小型だけ
シングルフックは、すでに硬く仕上げられとるものです。それを無理にひねったり曲げたりすると、折れることがあります。自分も、ねじろうとして何回か折ったことがあります。折れんかったとしても、強度が落ちとる可能性はあると思います。
なので、自作は小型のツインフックだけにしとくのがええと思います。大きいフックをひねって使うと、大きい魚が掛かった時に、強度が落ちた所から折れるかもしれません。大きいサイズは、TWIN DMのような完成品をおすすめします。ここは自己責任でお願いします。
必要なもの
- プラグ用のシングルフック:自分はVMCやヴァンフック(VANFOOK)のプラグ用シングルを使うとります。作りたいツインの大きさに合わせて選びます
- 2本をまとめるもの:ゴムストッパー、ケイムラ玉、よく伸びるチューブなど(まとめ方で詳しく)
- スプリットリング:ルアーの大きさに合わせて
- ペンチ2本:フックをひねるのに使います。先が幅広いものの方が、フックをつかみやすくてひねりやすいです

作り方
- シングルフックをひねる:ペンチ2本で、フックのアイ(輪っか)と曲がった所を持って、アイに角度をつけます。もう1本は反対向きにひねります。一気に曲げると折れやすいけー、少しずつ様子を見ながら
- 2本をまとめる:開きが100度くらいになるように2本を合わせて、ゴムストッパーやチューブでまとめます
- スプリットリングを付けて完成



まとめ方:熱収縮チューブより、伸びるもので
前はこの記事で、熱収縮チューブでまとめるやり方を紹介しとりました。それでも使えるんですが、熱収縮チューブだとかなりガッチリ固定されてしまって、2本が別々に動くというツインフック本来の働きを、少し邪魔してしまいます。
スタジオコンポジットのブログによると、もともとは熱収縮チューブでまとめとったけど、パワーのある魚だとすぐ切れることがあって、友人が髪留めの輪ゴムでまとめたら調子がよかった。それがきっかけで熱収縮チューブ以外の素材を探して、今のシリコンチューブができたそうです。
なので自作する時は、何でもええので伸びて切れにくいものでまとめるのがおすすめです。
- ゴムストッパー:仕掛け用のゴム玉など
- ケイムラ玉:自分もケイムラ玉で止めたツインを使うとります
- よく伸びるチューブ:スタジオコンポジットのインスタグラムでも、伸びて切れにくいチューブでまとめる方法が紹介されとりました
渓流用の小さいルアーに付けるような、ごく小さいツインだと、チューブは大きすぎるかもしれません。そういう時は、仕掛け用の小さいゴム玉や、ワームのリグに使うストッパーなんかも使えるんじゃないかと思います。

自作のええところ
自分でシングルフックを選べるけー、細軸で刺さりを優先したり、太軸で強さを優先したり、針先の形を選んだりできます。開き角度も、ルアーに合わせて調整できます。

まとめ
ツインフックは、掛かってしまえばバレにくくて、針先の向きを選べるけー根掛かりも減らせる。魚を手にすることと、ルアーを水の中に残さんことを両立できるフックじゃと思うとります。弱点は値段と手間くらいです。
ビッグベイトやジャークベイトならTWIN DM、小さいプラグならがまかつ。それでも合うサイズがない時は、小型だけ、自己責任で自作。バーブレスで使うても、トレブルよりバレにくいけー、まだ試したことがない人はぜひ使うてみてください。

関連アイテム
ビッグベイトに使うとるツインフックです。カエシは潰して使うとります。
TWIN DMより小さいサイズがあるツインフックです。
自作に使うヴァンフックのプラグ用シングル。これは最初からバーブレスのモデルです。
2本をまとめるのに使えるケイムラ玉の一例です。




