みなさんこんにちはActibu OutdoorのYasuです。
現在はフランスで休日には好きな釣りやアウトドアを楽しんでいるアラフォーのオッサンです。
YouTube の Acti-bu Ch フランスの釣りを試行錯誤 でフランスでの釣りの様子をマイペースに配信しているので、興味があれば覗きにきてください。
フランスでは淡水域にルアーで狙える魚が沢山います。
代表的なのはノーザンパイク、ヨーロピアンパーチ、そしてザンダーという魚。
そして、2m以上にもなる、ヨーロッパオオナマズ! そしてトラウトといった具合にルアーフィッシングを楽しむことが出来ます。
そんな中で自分はバーブレスの方が色んな意味でルアーフィッシング(キャッチ&リリース)を楽しめるので、バーブレスにしているんですが、楽しさにも繋がるバレやすさ!がどうしてもあるので、
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バーブレスでもバレにくくするにはどうしたらいいのか? ←こうやって考えるのもバーブレスの良いところ。
そこでたどり着く一つの選択肢が ”ツインフック” だ!
このツインフック、かなり優秀あのだ。バレにくさはもちろんの事、針先の向きを変えてあげるだけで、根がかり軽減セッティングも出来るし、フックの開き角度を変えてあげて、ルアーに応じて適切なセッティングにも出来る!
ということで、ツインフックの魅力を掘り下げて見てみよう!それに、高価なツインフックも、簡単に自作できてしまうので、自作のやり方も最後に紹介。
- ツインフックとは?
- ツインフックの魅力
- ツインフックの自作の仕方
ツインフックって何?
ツインフックはダブルフックと混同しがちだが、ダブルフックとは違い、個々のフックが独立していて、熱収縮チューブでまとまっているフックである。
これはダブルフック。フック同士が独立していない。
熱収縮チューブでまとめられてはいるが、2つのフックが個々に独立しているのである。
2つのシングルフックが付いているようなものです。
ツインフックのメリット:
①フックの追従性の向上:
個々のフックの可動域が大きいが故の、魚の動きに合わせた追従性が高くバラしにくくなること。
シングルフックが二つまとまっているだけの作りなので、1本だけフッキングした状態だと、シングルフックと同じような可動域があり、バレにくいし、
2本フッキングした際も、トレブルフックと違い、個々のフックが独立しているので、互いが魚の引きや動きに追従してして可動する事で、ファイト時にかかる負荷によって、フックホール(フックの刺さった箇所)を広げにくく、バレにくいのである。
②フック強度が上がる:
一般的にという話なので一概に全ての状況下でツインフックの方が強度が高いと言えるわけではないが、
基本的に、トレブルフックに対し、同じ重量バランスでツインフックを付けると、1つフックサイズを上げれる場合が多い。
1つのフックが大きいのでバレにくさにも繋がるし、サイズが上がるので単純にフックの強度を上げることが出来る。
そして、メリット①で書いた通り、広い可動域で追従性が高いため、1つのフックに瞬時にかかる極度な力を分散させることが出来、フックが伸びてしまうことも少なくなる。
③根がかり激減セッティングが出来る:
フックポイント(針先)を後ろに向けるセッティングをすることも出来る。
根がかりが多発するようなポイントでは絶大なる効果を発揮する。
下に向いているフックが一つもないのだから、根がかりが激減するのは容易にわかる。
普段根がかりが多発するようなポイントでも恐れることなく攻めていける!
根がかりするからなかなか攻めれない、攻めたとしても、根がかりしてしまって、大切なルアーを水の中に残してしまうし、安くないルアーを毎回無くしていては痛すぎる。
それを考えると、このツインフックのフックポイント後ろセッティングはメリットがかなり大きい!
そして、フッキングも悪くないのだ!
実際に、このセッティングでものすごくフッキングが悪いと感じたことはない。
ツインフックのデメリット:
めちゃくちゃ良いツインフックだがデメリットは 高い のだ、、、、
高い、、、、、消耗品のフックがこの値段だと正直、負担が大きいきもする、、、
上記の根がかり激減セッティングでルアーのロスト率が減ればもしかしたら、この高いツインフックを買う方が安くつくかもしれないが、、、
それに、ツインフックの先駆者であるスタジオコンポジットのツインフックはツインフックを追求しているだけあって、高くても完成品を買うメリットも大いにあるきはする!
しかし、このデメリットを軽減する方法が1つある。そして、それが案外そう難しいことじゃないのだ!
自作すればいい!!自作のメリットも安く済むだけじゃない!
ツインフックの作り方:
①ツインフックの自作に必要なモノ:
①ルアー用のシングルフック:
ルアープラグ用のシングルフックが各サイズ売っているので、作りたいツインフックのサイズに合わせて購入すればいいと思います。
②熱収縮チューブ:
あまり馴染みの無いモノですが、アマゾンなどネットで簡単に見つけることが出来ると思います。
見た目はゴムやシリコンチューブのようなモノですが、ドライヤーやライターなどで熱を当てると収縮するチューブです。
曲げて角度をつけたシングルフックをツインフックにするのにまとめるのに使用します。
③スプリットリング:
最後にルアーにつけるためのスプリットリングも付けてあげましょう。
こちらも、作るツインフックの大きさや、ツインフックを付けたいルアーの大きさでバランスを見て購入すれば良いと思います。
④フックを曲げるためのペンチ2つ:
正直、写真のようなペンチはお勧めしません(汗)先が幅広のものの方がフックを掴みやすく捻りやすいです、、。
ツインフックを作るのにシングルフックのアイの部分に角度をつけるので、シングルフックを捻じ曲げる必要があるため、曲げるためのツールであればなんでも構わないと思います。
バイスなどがある人はバイスに固定して、ペンチで曲げても良いと思いますが、ペンチ2つで曲げれます。
ツインフックの作り方:
①シングルフックを捻る:
写真のようにペンチでフックのアイの部分とフックの曲部を持ち任意の角度にねじ上げます。
もう片方は逆の方向に捻ります。
*いっきに曲げようとして曲げすぎるとフックが折れるので、様子を見ながら少しづつ曲げていく方がいいです。
②熱収縮チューブに通す:
適切な角度に捻ることが出来たら、2つのフックを写真のように、フックの大きさに合わせて適切な長さに切った、熱収縮チューブに通します。
③熱収縮チューブを熱する:
フックを熱収縮チューブに通したら、ドライヤー、もしくはライター等でチューブを熱します。
個人的にはライター(バーナー)がやりやすいので、ライター等で熱しますが、その際は燃えるものが近くにないように気をつけて作業を行なってください。
熱するとこのようにチューブが収縮して、シングルフック同士を綺麗にまとめてくれます。
④スプリットリングをつけて完成:
最後にスプリットリングをつければ完成です!
思ったより簡単に出来てしまうので、少しの手間を惜しめば、完成品に比べ半額以下で自作することが出来てしまいますよ!
ツインフック自作のメリット:
①自分の釣りにあったツインフックが作れる:
既存の流通しているツインフックは太軸なものが多いような気がします。
ルアー用のシングルフックであれば、より細軸のフックを選択出来たりもするので、強度は落ちるかもしれないが、より細軸にする事で、刺さりを向上しフッキング率を上げるツインフックを作ることも可能です。
追従性の良さで細軸でも伸ばされにくいのも事実。
逆に、より太軸でより強度を求めたツインフックを作ることも出来ます。
針先の形状を選ぶことも出来るのもメリットかもしれません。
<アマゾン>
流通しているツインフックの多くは針先が内向きになっているものがほとんど。
このタイプは針先が鈍りにくく、バレにくといったメリットがありますが、
状況に応じてよりフッキング率を上げたいのであれば、針先が外向きのフックで作ったツインフックに変えるという選択肢も作れます。
自作すれば、状況に応じて、また、狙っている対象魚によって適切なツインフックを作ることが出来るます。
②フックの開きを変えれる:
これは自作だからというわけではなく、既存のものでもねじってしまえばいいだけですが、
フックの開きの角度を調整することも出来ます。
既存のもので多いのが、開き角度60度。
しかし、この角度、根がかり激減セッティングにした際にルアーによってはフッキング率が極端に悪くなります。
と言うのも、このようにボディーに針先が張り付いてしまうような形になり、バイトがあった時にフックがこのような状態になってしまっていたら、フッキングしません。
このような場合はフックの開きをより開いてあげることで、このような場合でもフッキング率を向上させることが出来るのがいいところ。
ビッグベイトでのツインフック使用:
ビッグベイトでツインフックを使用するときは、私は針先をフロントもリアも前に向けた仕様で使うことがほとんどです。
その理由はフッキング率。
フックの開き角度をかなり大きくしたツインフックを針先後ろ向きで使用していた際、ビッグベイトは口の中に入りにくからかもしれませんが、フッキング率が、この根がかり激減セッティングでは悪く感じました。
ビッグベイトの場合リアもボディーの下にあるため、フックがボディーに寝た場合、フッキングしにくくなってしまいます。
それでも根がかりが多発するようなポイントにおいてビッグベイトを恐れずに通せるメリットはあるので、そのような状況下でのみ、自分は針先を後ろに向けるセッティングにします。
その際、ビッグベイトでツインフックを使用する際は、開き角度を120度以上開いたものを使用します。
そうすることで、ビッグベイトのような大きなボディーでも、ツインフックがボディーに寝るような形になっても針先がボディーから離れていることが多くなり、フッキング率向上につながると思ってます。
ツインフックの魅力&自作のまとめ:
バーブレスでの釣りが楽しく感じてしまうMっ毛の強い筆者なので、バーブレスフックでいかにバレを軽減させるかの選択肢で欠かせないアイテムになったのが、このツインフック!
実際にバーブレスでもトレブルに比べるとバレにくくなります。
それに、根がかりのしにくさも釣りにおいて重要なポイントです。
魚はより多く手にしたい! しかし、ルアーを水中のゴミにもしたくありません。
個人的には魚をどれだけ手にするかと言うことを考慮するのと同じくらい、ルアーをどれだけ水中に残すことのないようにするかを考慮するのも大切だと思っているので、
ツインフックは根がかり激減セッティング(針先を後ろに向けるセッティング)が出来るだけで、それを両立できるフックシステムだと思います。
根がかりしにくいが、魚も高確率で手にさせてくれる。
案外簡単に自作出来ることで、ルアーに応じたサイズやフックの開きなどを調整したり、フック形状を模索したりと、チューニング要素も増えて、そのような”楽しさ”もプラスしてくれます。
根がかり激減セッティングを選べる、状況に合わせたセッティングの幅を広げてくれる、それだで楽しい釣りに繋がるのに、
現実的にバレにくいと言うメリットもあり、正直ツインフックを使用、もしくは自作しない手はないと個人的には思ってます。
関連アイテム:
①プラグ用シングルフック:
サイズ:#12、#10、#8、#6、#4、#2、#1、#1/0、#2/0
サイズ:#6、#4、#2、#1、#1/0
②熱収縮チューブ:
③スプリットリング:
④ツインフック:
自作するのが面倒だ!高価でも自作する手間も取りたくない!もしくはまだツインフックを使ったことない方は最初に試すのには、既存の完成品を購入した方がいいかもしれません。
もしかしたら1番流通しているのではと思う、がまかつxスタコンのツインフック。私もいくつか愛用しています。
ツインフック先駆者のスタジオコンポジットのツインフックは最初から細軸であったり、フックの開き角度も広かったりと、既存の完成品を買うメリットも高いのではと思います。